お知らせ

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JWU女子高等教育センター主催セミナー「ニューノーマル時代の大学教育を考える」 —第4回(3/2開催) 株式会社SoW Insight代表取締役社長 中条 薫様をお招きして

日  時 2021年3月2日(火)14時~15時30分

実施方法 ウェビナーを利用したオンライン

講演者  株式会社SoW Insight代表取締役社長 中条 薫氏

司  会 長谷川 治久教授(JWU女子高等教育センター所長)
     

新型コロナウイルスの影響により、従来の価値観や生活様式は急激な変化を迫られています。withコロナ、ニューノーマルといった言葉にあわらされるような新しい社会の構築が進むとともに、今後の社会において充実した大学教育を実施するためには、遠隔・対面それぞれの特長を活かした教育を展開していくなど、大学教育も大きな変革の時を迎えています。

そこでJWU女子高等教育センターでは、「ニューノーマル時代の大学教育を考える」をテーマとしたセミナーを12月から3月にかけて開催しました。講師は先進的な取り組みをされている大学や企業などからお招きし、今後の大学教育の在り方や大学が社会において果たすべき役割、大学に求められることなどについてご講演いただきました。

最終回となる第4回目には、これまでとは一味異なり、企業の第一線でご活躍されている株式会社SoW Insight代表取締役社長、中条薫様を講師としてお迎えいたしました。感染状況を考慮し、セミナーは対面形式ではなく、オンライン形式の開催としました。

中条様の前職は富士通株式会社ソフトウェアテクノロジー事業本部チーフエグゼクティブエキスパート、その他にも一般社団法人 AIビジネス推進コンソーシアム理事、国立研究開発法人科学技術振興機構領域アドバイザーなどをお務めになるなど、輝かしいキャリアをお持ちです。また、NLPプロフェッショナルコーチの資格を有し、10年以上にわたるコーチング、メンター経験を通じてライフワークとして女性の活躍推進に取り組まれています。

ご講演は「企業×女性」の視点で、前職の富士通株式会社様における歩みを中心に、女性が社会で活躍するということ、経営への女性参画の重要性、ニューノーマル時代に向けて考えることなどが語られました。

中条様は大学卒業後、38年にわたり富士通株式会社様にお勤めになり、ご退職後にご自身で会社を起業されました。中学生の時、校長先生から「これからの女性は一生仕事をして社会に貢献すべきである」との教えを受けて以来、そのお言葉がずっと心の中にあり、仕事を続けることはごく自然な流れだったそうです。
とはいえ、お二人のお子様の子育てと仕事の両立、アメリカへの赴任など、環境の変化や「母、妻、社会人」の3役をこなしていくことは大変なことであり、大きな支えとなったのはご家族からの温かい言葉だったそうです。目的地に迷わず辿り着くことだけがゴールではないこと、100点満点を目指さないことなどが3役を続けていくうえで重要なポイントとなりました。

アメリカでの経験は中条様の視野をさらに広げるもので、ビジネスの根幹は「人」であること、自らの意見を述べる大切さ、自分を正しくアピールする重要性に気づいたといいます。
帰国後、身近にロールモデルが存在しなかったことから、いわゆる「逆カルチャーショック」を味わったそうですが、そんな時は国外の経営者の本を原書で読むことでリフレッシュし、社内の女性活躍推進にも参画することで、当時決して多くはなかった女性幹部職同士のネットワークを作り、女性同士が支えあう大切さ、コーチングの重要性を知ったといいます。

経営における女性という視点で言えば、ジェンダー・ギャップ指数2020において、日本は153か国中121位と大変低い順位であり、教育と健康面ではほぼ完全平等であるにも関わらず、経済、政治面でその不平等が強く表れています。しかし、企業における女性の役割は今後10年で大きく変わるに違いない、だからこそ大学はこの変化に対応できる人材を育てていく必要があること、知識やスキルを活かし、論理的思考力を軸として、課題発見・解決できるような人材を育てていくことをこそ、大学に期待していると述べられました。

中条様が代表取締役社長を務められる会社では、「普通」であって「強くなくてもいい」、様々なタイプの女性が活躍することを願い、ニューノーマル時代のキャリアデザインに関するご講演を多数行われているそうです。

現代社会の仕組みがいまだ男性中心であるなか、経営者は考え方を変えること、女性も勇気をもって発言していくことが必要で、社会の仕組みそのものを変えていくことにより、ジェンダー・ギャップ指数を上げていかなければならないとのお考えでご講演は締めくくられました。

ご講演に続く質疑応答において、教職員から本学のイメージについて尋ねられると、本学卒業生とともに働かれたご経験を踏まえ、「アクティブ」との嬉しい印象が返ってくるとともに、今回の講演を機に本学のことを調べてくださったところ、「日本女子大学の魅力がこれほどたくさんあることを知らなかった。もっとうまくアピールすると日本女子大学の良さが社会に伝わるのではないか。もったいない!」とのアドバイスもいただきました。

セミナー終了後のアンケートでは、「学生に本日のご講演をぜひとも聞かせたい」、「このように物腰の柔らかな女性がどんどん社会で活躍していってほしい」といった声が多数寄せられました。
女性の活躍が叫ばれるなか、絵に描いたようなキャリアを積み重ねてこられた中条様ですが、その語り口はいたって穏やかで親しみやすく、しなやかな強さが印象的でした。

JWU女子高等教育センターでは、教育の質のさらなる向上を目指し、教職員の啓発活動の一環として、本学教職員を対象としたセミナーを随時開催して参ります。皆様の積極的な参加をお待ち申し上げております。
※当日の動画は、イントラネット「教職員のページ」よりご覧いただけます(専任教職員対象)。